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助産師で頑張る日々の記録
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“神鹿襲撃”飲食店主の浅はかすぎる動機とは…(産経新聞)

【衝撃事件の核心】

 《飲食店を経営している男が、「シカ肉を食べないか」と言っている》。警察にかけられた1本の匿名の電話が、事件を解決する端緒となった。奈良公園(奈良市)で今春、シカが矢で撃たれ、死んだ事件が起きた。奈良県警が文化財保護法違反容疑で逮捕した飲食店経営の男は「シカの肉を売ってもうけたかった」と供述し、匿名情報とも符合。シカ肉の入手を目的にした犯行だったことが分かってきた。だが、猟師らによると、シカ肉を売る“ビジネス”に成功の可能性はないという。国の天然記念物に指定されている奈良公園のシカを狙うという粗暴さと、浅はかな計画。関係者にむなしい怒りだけが残った。

 ■発生から1カ月で逮捕

 事件が起きたのは今年3月12日深夜〜13日未明。奈良公園の春日大社表参道で、10歳程度のメスジカが、長さ約50センチ、直径7ミリの鉄製の矢が腹部に刺さった状態で歩いているのを、13日朝に通りかかった男性が見つけた。

 腹部を貫通するほどの矢が刺さった痛々しい姿のシカは治療の甲斐なく、15日朝、死んでいるのが確認された。

 《飲食店を経営している男が、「シカ肉を食べないか」と言っている》

 悲惨な事件から2日後、1本の匿名の電話が三重県警に寄せられた。この情報から浮かび上がったのが、津市芸濃町の飲食店経営、稲垣銀次郎被告(39)=文化財保護法違反罪で起訴=だった。

 奈良県警は稲垣被告の周辺を徹底捜査し、事件当日の夜、奈良公園近くのコンビニの防犯カメラに、稲垣被告の姿が写っているのを突き止めた。

 別の防犯ビデオにも、稲垣被告が所有するオレンジや黄など、派手な色でペインティングが施された軽トラックが写っていたことが判明、稲垣被告は事件発生から1カ月後の4月13日に逮捕された。

 ■シカ肉ビジネスでひともうけ?

 「シカの肉や角は高く売れると思った。金に困っており、シカの肉を売ってもうけたかった」。逮捕された稲垣被告は奈良県警の調べに、こう供述したという。

 捜査関係者らによると、稲垣被告は昨年春に津市でラーメン店「闘魂ラーメン晴れる屋」を開店した。だが評判は芳しくなく、インターネット上でも「まずい」「環境(衛生)面が悪い」などと批判が相次いだ。必然的に経営は行き詰まり、店は昨年11月ごろから休業状態になったという。

 光熱費なども払えなくなり、50万円前後の借金を抱えた稲垣被告は、手っ取り早く金になると考えたのか、“シカ肉ビジネス”を計画。交際中の別の飲食店従業員、伊達恵被告(37)=三重県亀山市、同法違反罪で起訴=とともに、シカ狩りを始めた。

 ■野生のシカではうまくいかず

 「最初は山にいる野生のシカを狙った」という稲垣被告。野生のシカは猟師でも捕まえるのが難しいとされるが、試しにボーガンで狙い撃ったところ、簡単に命中し、仕留めることができたという。

 2人は味をしめ、別の日にも野生のシカを狙いにでかけた。しかし、思惑どおりにはいかず、失敗。次にターゲットになったのが、「いっぱいいるので、仕留めやすいと思った」と供述したという奈良公園のシカだった。

 稲垣被告ら2人は3月12日夜、奈良公園に足を踏み入れた。約500ヘクタールの公園の周辺には、約千頭のシカが生息している。だが、シカたちは危険を察知したのだろうか、2人には近づいてこなかったという。

 焦った2人は、食パンを買いに行き、「シカをおびき寄せるためにまいた」という。餌をくれると思い近づいてきたシカを前に、稲垣被告は、ボーガンに手をかけた。

 ■おなかには赤ちゃん

 撃たれたメスジカは、逃げて稲垣被告らの手にかかることはなかったものの、鉄製の矢は肺を貫通しており、2日後に息絶えた。

 痛ましいことに、メスジカは妊娠中で、おなかの中には、体長約35センチのオスの子がいたことが解剖によって判明した。

 金もうけという利欲のために、何の罪もない愛くるしいシカを狙ったとされる2人に、公園周辺のシカを保護している財団法人「奈良の鹿愛護会」の池田佐知子事務局長は「奈良公園のシカは、人が攻撃しないと信じて安心し、だれにでも近づいてくる。そんなシカへの裏切り行為で本当に許せない」と憤る。

 さらに、「今年、奈良公園で最初に生まれたのもオスジカ。あの子(シカ)も殺されてなかったら、いまごろ元気に生まれていたのにと、どうしても思いだしてしまう」と沈痛な面持ちで話す。

 ■シカ肉ブームも…

 シカ肉は高タンパクで、豚肉や牛肉に比べて低カロリー、低脂肪なヘルシー食材として、若い女性などに静かなブームとなりつつある。

 だが、奈良と三重の県境の山で狩猟を行う猟師の男性(60)は「シカ肉販売は、採算がほとんど見込めない」と話す。男性によると、シカは血液が多く、銃で撃ち、すぐに血抜きをしないと売り物にならないうえ、筋肉質で筋が多いため、筋を除去するのに手間ひまがかかるという。

 また、食肉に適した部位は、1頭あたり5キロ〜10キロ程度しかなく、「狩猟を趣味とする人が、捕ったあとに自分で食べるくらい。売るためにシカを捕るなんていう話は聞いたことがない」と驚く。

 実際、稲垣被告はシカ肉を売ってもらうよう知人に頼んだというが、出所が不明なシカの肉を買う業者はおらず、シカ肉ビジネスはあえなく頓挫。借金返済どころか、すべてを失う結果となった。

 2人が逮捕されるまで、愛護会は昼夜の別なく、時間のある限り公園内をパトロールして警戒にあたった。池田事務局長は「事件後、シカを悼む声や犯人への怒りの声などがメールや電話、手紙で50件以上寄せられた。改めて多くの人に奈良のシカは愛されていると思った」と話す。

 新聞やテレビで、連行時の様子が報道された金髪姿の稲垣被告。取り調べを受けて初めて、「神鹿(しんろく)」と敬われ、観光客にも親しまれている奈良公園のシカを殺し、肉を売ろうとした行為の愚かさに気付いたのかもしれない。

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